共働きの世帯では、家事の優先順位が低くモチベーションが上がらないというケースが見られます。
では、なぜこのような状態になってしまうのでしょうか。
この記事では、共働きの環境において家事のモチベーションが低い理由と、その対処法を解説します。
共働き世帯では、なぜ家事に対するモチベーションが上がらないのか?
共働きで夫婦共に疲労がピーク
共働きで家事に対しモチベーションが上がらない最大の理由は、体力的な問題でしょう。
日々の仕事で、精神的にも肉体的にも疲労困憊状態であり、そもそも家事を行う余裕が全くないというケースが多く見られます。
そして共働きの場合は夫婦双方がそのような状態なので、どうしても家事に対してモチベーションが上がらず、家事を行う優先順位が低くなってしまうのです。
金銭的対価ゼロの作業
これは共働き世帯に関わらず見られる理由ですが、労力に対して対価のない家事に、モチベーションが上がらないというのも大きな要因です。
同じように肉体的に負担がかかる作業でも、仕事であれば報酬や対価を得ることができますが、家事はそのような金銭的対価を得ることができません。
増して、共働きであれば夫婦共に仕事をしているので、対価ゼロの家事に対して余計に嫌気がさしてしまうというのも理由として考えられます。
夫婦多忙で時間が無い
これは、共働きで疲労がピークであるという問題とも関係していますが、家事を行うほどの時間的余裕がないというのも大きな理由です。
共働きの世帯では夫婦共に仕事に追われていますので、精神的・肉体的に余裕が無いのと同時に、家事に割ける時間もなく、物理的にも余裕がないというケースが多く見られます。
そのため、やりたくても家事に集中する時間が無く、次第に家事の優先順位が下がってしまうのです。
夫婦共に家事に苦手意識がある
シンプルな理由として、夫婦二人揃って家事が苦手で、やる気を見いだせないというケースもあります。
ただでさえ労力や負担を伴う作業が、増して苦手なものであると、通常よりも更に精神的に疲労を感じてしまう事でしょう。
このように、家事に対して夫婦共に苦手意識があった場合、家事そのものに全くモチベーションが上がらなくなってしまうという事例も見られるのです。
家事へのモチベーションをアップさせる有効な対処法
疲労がピークの時は、まずリフレッシュを
家事に対してモチベーションが上がらない理由が、精神的・肉体的な疲労であるならば、まずはしっかりと休息をとることを優先しましょう。
家事をする余裕が無く、体力的にも限界が近い時に無理やり家事をやろうとしても、なかなか良い結果にはなりません。
まずは休息を取ることでしっかりとリフレッシュし、家事に対してモチベーションが上がりやすいコンディションを作ることが非常に重要です。
音楽・ラジオ等、作業と並行して楽しめるものを取り入れる
家事に関わらず、作業を行う際にモチベーションをアップさせる有効な手段として、音楽やラジオを聞きながら取り組むという方法があります。
中々気持ちが乗らないような時でも、好きな楽曲や楽しくなるラジオを聞きながら気分転換も兼ねて家事を行うと、単純な作業でもモチベーションをアップさせることができます。
このように、聴覚で気分をアップさせる手段を家事に取り入れるというのも、おすすめの対処法です。
作業の無駄を洗い出し、賢く手抜きをする
全ての家事を毎日完璧にこなすのは、そもそも非常に負担のかかる事です。
そのため、まずは効率よく家事をするために作業の無駄を洗い出しましょう。
日常的に行っている家事をもう一度丁寧に振り返ってみると、細かい工程を飛ばしても、意外と最終的には問題のないものが多いことに気が付くかもしれません。
例えば、ゴミ出しまでの行程に関しても、大きな分別バッグをそのままゴミ箱として使用し、回収日にそのまま捨てるだけという流れにすれば、諸々の手間を省くことができます。
また、最新の便利機能が搭載された家電を購入したり、家事代行サービスを利用するなど、良い意味で『手抜き』をすることも有効な手段です。
家事の導線を効率化するのも有効
家事を行うことになる場所が分散していると、その分時間と労力がかかってしまいます。
そのため、可能な限り生活の中心となるスペースに、生活に必要なものを集約させるというのも有効です。
こうすることで、日常的に行う家事の導線が効率化されるので、負担軽減につながります。
まず小さな目標を立てて、少しずつモチベーションアップ
家事に対するモチベーションが低かったり、家事に苦手意識がある場合に、最初から完璧を求めようとするのは土台無理な話でしょう。
まずは、短時間でできる事や簡単な作業など、小さな目標を立てて家事を行うようにするのがおすすめです。
例えば最近では、簡単にマネができる家事の時短術などが、Youtubeなどでも数多く見ることができます。
これらを参考にしながら小さな目標を立てて、少しずつモチベーションをアップさせるのも有効です。
家事分担でおさえておきたい基本の考え方
それぞれが得意とする家事を優先的に引き受ける
家事を効率よく分担するためには、お互いに得意な家事を引き受けるというのが非常に有効です。
苦手意識があったり、上手くできない家事を無理矢理行うと、それだけで作業効率が悪くなってしまいます。
まずは、夫婦それぞれが得意とする分野の家事を優先的に引き受けるのが、効率的な分担法です。
「やって当たり前」は禁句。お互いに感謝の気持ちを持つ
家事に関わらず、何かをしてもらうことに対して『あたりまえ』という態度を出すのは、作業をした側からすれば良い気分ではありません。
そのため家事を分担制にする場合は、担当の作業をしているパートナーに対して常に感謝の気持ちを持ち続けることが非常に重要となります。
些細な事ですが、このようなお互いを思いやる気持ちが、継続的に家事に対してのモチベーションを維持する大切な要因となるのです。
上手くいかなくても。責めるのではなく助け合う
上の項目と共通する部分ですが、パートナーが思うように家事ができなくても、責めるのは控えるようにしましょう。
ただでさえ負担を感じる家事に対して、よりモチベーションを下げてしまう事にも繋がります。
そのため、分担した家事が上手くいかないことを責めるよりも、まずは手伝うことを優先し、お互いにサポートし合う気持ちが重要と言えるでしょう。
共働きの家事は思いやりが大切
以上のように、共働き世帯で家事のモチベーションが上がらないという場合には、まずは小さなことから工夫を始めるのがおすすめです。
また、家事を分担する際は、お互いに対する感謝と思いやりを忘れないことが、最もモチベーションを維持する秘訣であると言えるでしょう。